輸入壁紙の量・面積の測り方
壁紙を貼る際にはどれくらいの量(面積)が必要なのでしょうか。ご近所のお店で購入してDIYするのであれば、足りなくてもまた買い足せばよいですが、新築やリフォームの場合は足りないと工事が止まってしまいます。
測り方をまとめてみましたのでご購入の際はご参考ください。
目次
用意するもの
- メジャー
- これから家を建てる方は「部屋の図面(平面図と立面図)」
- 購入予定の壁紙の横幅、長さ、リピート幅(ホームページ・カタログに掲載)
展示用ブースで実際に測ってみます
といれたす展示用ブースを使って寸法を確認
といれたす店内にある展示用トイレルームブース(約0.4坪)で実際に測ってみたいと思います。ブース正面の壁の寸法は以下となります。
トイレブース正面壁 : 高さ 220cm × 幅 165cm
窓・ドア・巾木の寸法を確認
壁の中からドア、窓、巾木(廻縁)分の寸法をマイナスします。
(ただし、窓の周りを壁紙で巻き込みするのであれば窓枠〜サッシまでの面積を測ります)
今回、仮に5cmの巾木が貼られていると想定してその分マイナスします。
幅:165cm
高さ:220cm-5cm = 215cm
切りしろを10cm程度追加
最後に切りしろ(調整用の余分)として上下各5cm=計10cmを加えます。
DIYであれば、巾木分程度は余裕見てマイナスしない方が良いかもしれません。
幅:165cm
高さ:220cm-5cm+10cm = 225cm
壁紙1ロールの寸法
カタログの数値の意味を確認してみましょう。この輸入壁紙「UTOPIA4 180326」での寸法は…
UTOPIA4 180326の寸法
横幅 : 53cm
長さ : 10m
リピート : 64cm
となっていました。
長さは壁紙のロールの全長、横幅はロールの横幅。そしてリピートは壁紙の絵柄1回分です。
壁紙の横幅、リピート幅は同じメーカーでも商品によってまちまちで、1cm、0.5mm単位で違う場合もありますので良く確認しましょう。
▲ 輸入壁紙のロール各種。幅はまちまちなので購入前は要確認。
ブースに壁紙の巾をあてはめて計算
壁紙一巻の面積を壁の面積から割り算して出た数字が必要な壁紙の本数となります。一つのリピート=一つの絵柄となっていることが多いので上下端だけ切れるように壁紙を貼るイメージで配置します。
計算すると、
壁の横幅 165cm ÷ 壁紙の巾 53cm = 3.113…
四捨五入繰り上げして『4』
壁紙1ロール 10mの中に、225cmが4回分(225cm×4=900cm(0.9m))収まります。
ブースの壁一面の張り替えには1ロールでぎりぎり収まる計算結果となりました。
リピート柄の計算
※今回の壁紙と壁の組み合わせでは計算不要です。※
リピート柄の場合、余白が必要な場合があります。
まずリピートの回数を確認します。
壁の高さ 225cm ÷ リピート幅64cm= 3.5リピート
四捨五入繰り上げをして
「4」リピートが必要です。
1列あたりに必要な壁紙の長さは
リピート幅64cm × 1列あたりの回数4 = 256cm
4列分必要なので
256cm × 4列 = 1024cm
1ロール10m(1000cm)なので必要なロール数は『2』
この場合に必要なロール数は2ロールとなります。
ステップ柄の計算
※今回の壁紙と壁の組み合わせでは計算不要です。※
ステップ柄の場合、余白が必要な場合があります。
まずリピートの回数を確認します。
壁の高さ 225cm ÷ リピート幅64cm= 3.5リピート
四捨五入繰り上げをして
「4」リピートが必要です。
リピートが64cmの場合のステップ分は半分の32cmです。(商品の表記でステップ柄と明記がある場合です。)
1/3.1/4.1/5の場合は計算方法が違いますのでご注意ください。
ステップ分 32cm÷ 2 =16cm
リピート幅が64cmより大きいので足しますが、小さい場合は足しません。
リピート幅64cm × 4リピート +ステップ分 32cm = 288cm
4列分必要なので
288cm × 4列 = 1152cm
1ロール10m(1000cm)なので必要なロール数は『2』
この場合に必要なロール数は2ロールとなります。
まとめ
基本的には壁の寸法を測って壁紙の大きさで割る単純な計算ですが、壁紙一巻でどれくらいあるかカタログやホームページ、そして貼りたい壁の寸法はよく確認しましょう。
- 壁の寸法以外にドア、窓、巾木も確認して計算。
- 壁紙の上下は切りしろとして+10cm程度余裕を見ておきましょう。
- 壁紙の模様が「無地」、「リピート柄/ストリートリピート」、「ステップ柄/ステップリピート」かで計算が変わります。要確認。