タンクレストイレとタンクありトイレの比較
トイレを選ぶにはまずタンクレストイレにするか、タンクありトイレにするかを決めましょう。
タンクレストイレは、25年ほど前の1990年代なかばに登場しました。
正確な普及率データがないのですが、最近ではリフォームの4台に1台はタンクレスという話もあり、タンクレストイレを選ばれるお客様も増えています。
そこでタンクレストイレのメリット、デメリットはどうなのかをまとめました。
タンクレストイレのメリット
(1)トイレが広く使える
間違いなくこれが1番のメリットです。
通常のタンクありトイレでは奥行きが75cm程度ですが、タンクレスでは65cmほどと10cmほど小さくなっています。たかが10cmですが、トイレルームという小さな空間では大きな差です。
(2)掃除がしやすい
タンクレストイレは、タンクがないのでとても掃除がしやすいです。
トイレ掃除というとトイレ内部(鉢の中)だけを考えてしまいますが、実はトイレまわりの掃除も大変です。タンクありトイレでは、タンクまわりに、デコボコやスキマが多く、掃除しにくいです。タンクレスだと形がすっきりしているのでとても掃除がしやすいです。
(3)見た目がスッキリ
タンクは思った以上に圧迫感があります。タンクレスだとタンクがないぶんトイレ全体がとてもスッキリ見えます。
タンクレストイレのデメリット
(1)水圧が低いと設置できないことがある
タンクレストイレではタンクに水を貯めず直接流すので、水圧が低いと使えない場合があります。そのため事前に確認が必要です。
ただし最近では水圧の弱さを補うブースターや、一時的な小さなタンクを内蔵しているものなど、水圧対策が進んでいるので水圧の弱さで設置できないということは減ってきています。
(2)停電時に不便
タンクレストイレでは水を流すのにも電気を使うので、停電になるとバケツに水をくんで流す必要があります。
手洗いが別になるのは、タンクレスのデメリット?
タンクレストイレでは必ず別に手洗器や洗面が必要になります。これをデメリットと言えばそうなのですが、最近ではタンクありトイレでも手洗いを別に分ける方もいます。
このアンケートでは手洗いに関する困り事も聞いていますが、
・タンク上の手洗いは、タンク回りが汚れる。
・タンク上の手洗いは、子供に手がとどかない。
と言った、タンクの上にある手洗いについて困っているという意見が多かったです。
そんなことからタンクのありなしにかかわらず、手洗いは独立してという人も増えているのかもしれません。
トイレに設置する手洗いはコンパクトなものになりますが、種類はたくさんあります。こだわりのコンパクトな手洗い器をつけることで、トイレのインテリアを楽しみましょう。
手洗器、洗面ボウル商品一覧タンクレストイレの値段は高い?
タンクレストイレは高いというイメージから、いきなり選択肢から外す方もいらっしゃるかと思います。もちろんタンクレストイレには高価格帯のものが多いのですが、これはタンクレストイレでは機能が豊富なものが中心となっているからです。
最近ではタンクレストイレでも機能を絞ってお求めやすいものもあり、定価で20万円程度のものも出てきました。また逆に、タンクありのトイレでも高機能なものは20万円を超えるものもあります。
同じ機能のタンクレストイレとタンクありトイレを比べると、1万〜5万円程度の差となっていて、以前に比べると差は小さくなっています。
値段のイメージだけでタンクレストイレをあきらめている人も、一度はじっくりと検討してみてもいいかもしれません。
ただ、タンクレストイレには温水洗浄便座(いわゆるウォシュレット)が標準でついています。温水洗浄便座も要らないからとにかく費用を抑えたいという方は、従来型のタンクありのトイレをオススメします。
まとめ
トイレが広くなり、掃除がしやすく見た目もスッキリしたい、という方にはタンクレストイレを、まず始めは費用を抑えて、今度のライフスタイルに合わせて機能を考えたいという方にはタンクありトイレをオススメします。