トイレの広さ(間取り)にあった手洗器・洗面ボウル選び
手洗器・洗面ボウルを置く上で重要なのは、トイレの空間(間取り)です。 ドアの位置や形状、向き、便器のサイズを確認し、立ち座りをしても邪魔にならない配置にすることが大切です。
ポイント1. トイレの広さ、スペースに置けるボウルを選ぶには?
トイレの間取りは大きく分けて4パターン
トイレの間口(横幅)とドアのタイプによって手洗器の選び方が変わります。
パターン | (1)平均的広さ・正面入口ドア | (2)平均的広さ・横入口ドア | (3)広めのトイレ | (4)広いトイレ |
間取り図 | ||||
広さ | 正面入口ドア・0.4〜0.5坪 | 横入口ドア・0.4〜0.5坪 | 0.75坪前後 | 1坪以上 |
間口 | 80〜90cm | 80〜90cm | 120cm | 170cm〜 |
奥行 | 120〜170cm | 120〜170cm | 170cm | 170cm〜 |
設置可能な手洗器 | コンパクト手洗器/コーナー用手洗器 | 洗面ボウル |
(1)0.4〜0.5坪の平均的なトイレ(正面入口ドア)
ドア正面に便器がある0.4〜0.5坪のトイレでは、左右どちらかの壁にコンパクト手洗器/コーナー用手洗器を設置できます。 正面入口の場合、手洗器の前を通って便座に座る形になりますが、人が通るための幅が50cm程度は必要なので手洗器の奥行を25cm前後におさめればゆとりのある導線が生まれます。
※正面ドアの普通トイレで内開きドアの場合、トイレ空間が狭くなるので手洗器の取付をオススメできません。
(2)0.4〜0.5坪の平均的なトイレ(横入口ドア)
ドアを開けると右(左)に便器がある0.4〜0.5坪のトイレ。この場合向かいのコーナーに手洗器を設置することができ、「(1)正面入口のトイレ」と比べややスペースが広く使えます。おすすめはコンパクト手洗器/コーナー用手洗器です。
(3)0.75坪前後の広めのトイレ
間口120cm、広さ0.75坪前後のトイレ。この広さなら左右どちらかにカウンターを造作してその上に洗面ボウルを置くことが可能です。
ガラス製や磁器製など、洗面ボウルの形や素材の選択肢も広がります。
(4)1坪以上の広いトイレ
1坪以上で間口が120cmを超える広いトイレなら、洗面ボウルに鏡などを組み合わせてパウダールームとしても活用できます。平均的な住宅やマンションで1坪なら間口80〜90cm、奥行140〜160cm、広さ0.4〜0.5坪な間取りが多いですが、その場合はカウンターとセットになったコンパクト手洗ユニットか大き目の洗面ボウルがおすすめです。
ポイント2. 手洗器以外の設備もチェック。全体を見据えたプランニングを。
トイレ空間には、ペーパーホルダーやタオル掛けも必要です。また、予備のトイレットペーパーやトイレ洗剤などの収納スペース、手すりなどを希望する人も多くなっています。
手洗器だけではなく、トイレ空間において何を優先するのかも考慮しましょう。
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