タンクありトイレの選び方
タンクありのトイレにするのであれば、種類は少なくデザイン的な違いも少ないので、機能で選ぶのが中心となります。Panasonicはタンクレストイレが中心なので、ここでは、LIXIL(INAX)とTOTOの2社を見ていきます。
タンクありトイレの選び方
まず、タンクありのトイレの選び方ですが、「便座」と「便器」を別々に選びます。
便座はトイレの座るところです。便座を選ぶといっても便座自体の形状に違いはないので、ここでは便座の機能、つまりウォシュレットなどの温水洗浄便座の機能を選ぶことになります。
また便器ですが、数が少なくほとんど選択肢はありません。
便器の種類
各メーカー、主要なものは1つしかありません。
LIXIL(INAX)アメージュZ
アメージュZはLIXIL(INAX)の便器です。奥行き76cm,幅38cm、水量は、大4L/小3.3Lのものと、大5L/小3.8Lがあります。
TOTOピュアレストEX
ピュアレストはTOTOの便器です。奥行き76cm、幅44.5cm、水量は、大4.8L/小3.6Lです。
デザインについては多少の違いはありますが、どちらもいわゆる普通のトイレです。違いをしいて言えば、水量がLIXIL(INAX)アメージュZの方が少ないタイプがあるということでしょうか。便器だけでどちらかを選ぶのは難しいと思います。
そこで便座の機能からメーカーを選び、必然的にいそのメーカーの便器を選ぶということになると思います。
メーカー独自の機能から便座を選ぶ
最近のトイレにはたくさんの機能がありますが、商品開発が進んでメーカー間の違いはそんなに大きくありません。それでも、いくつかの機能はメーカー独自で他のメーカーにはないものもあります。メーカー独自機能で気に入ったものがあれば、そのメーカーを選びましょう。
LIXIL(INAX) お掃除リフトアップ
便器と便座のスキマは汚れやすい場所ですが、手が入りづらくお掃除がしづらいです。LIXILでは、その部分を「お掃除リフトアップ」という機能で解決しています。
リモコン操作により便座がスーッとと上にあがり、スキマができます。このスキマが広いのがうれしいポイント。雑巾を持った手でも楽々入ります。ここまでしっかり便座があがるのが、「お掃除リフトアップ」のすごいところです。
LIXIL(INAX) フチレス
お掃除のしにくかった便器のフチをまるっとなくしました。サッとひとふきできて、お掃除が簡単になります。
TOTO キレイ除菌水
TOTOには「キレイ除菌水」という機能があります。キレイ除菌水は、水道水を電気分解して作られる除菌成分を含む水です。これがトイレを使う前や後にトイレに霧状に吹きつけられ、汚れをつきにくくします。水道水からできる除菌水なので安全なのがうれしいですね。
便座のグレードを選ぶ
便座を選んだら必要な機能を選んでグレードを決めましょう。同じ機種でもグレードによって機能と値段が違います。
機能を1つずつ調べていくのも楽しいですが、グレードを決めるだけなら次の順番で考えれば整理しやすいです。
おしり洗浄は必要ですか?
まず最初に考えるのは、おしり洗浄が必要かどうかです。温水洗浄が要らないのなら、普通便座との組み合わせを選びましょう。
【普通便座との組み合わせ】
温風乾燥機能は必要ですか?
温水洗浄便座の一番ベーシックなグレードには温風乾燥がついていません。まず温風乾燥が必要かどうか考えましょう。これが必要でなければもっともベーシックなグレードを選びましょう。温風乾燥機能がつくと機種にもよりますが、定価で2万円ほどアップします。
【ベーシックグレードとの組み合わせ】
【温風乾燥グレードとの組み合わせ】
フタの自動開閉は必要ですか?
温風乾燥つきのグレードのさらに上のグレードにはフタの自動開閉がついています。フタの自動開閉機能が必要でないのなら、温風乾燥までのグレードを選びましょう。フタの自動開閉機能がつくと、機種にもよりますが定価でさらに2.5万円ほどアップします。
なお自動開閉のある便座には、LIXIL・TOTOとも夜のトイレで天井照明をつけなくてもトイレができるように、小さなライトがついています。
【フタ自動開閉グレードとの組み合わせ】
さらに付加機能が必要ですか?
最上位グレードになるとさらに付加機能がついています。LIXILではイオン消臭(プラズマクラスター)、TOTOでは瞬間暖房機能がつきます。最上位グレードにすると、機種にもよりますが、定価でさらに1万円ほどアップします。
【最高級グレードとの組み合わせ】
まとめ
以上、タンクありトイレをまとめて比較しました。お好みのトイレは決まったでしょうか?
タンクありのトイレの場合、大きな違いはないので、LIXIL、TOTOのどちらのメーカーにするかは、お好みで決めたらいいと思います。その中で、必要な機能を考えて、便座のグレードを決めましょう。
それでは最後に、タンクレストイレも含めて、トイレの価格帯を確認しましょう。